「湯の山温泉」を観光資源とする菰野町で、日本温泉科学会による講演会が開かれました。
冒頭、諸岡高幸町長は、
「温泉は様々な可能性を秘めた自然の恵みであり、
価値を見つめなおす良い機会としたい」と挨拶しました。
講演会に足を運んだのは、県内外からおよそ180人です。
名古屋大学宇宙地球環境研究所の森康則さんは、
湯の山温泉は2つのタイプに分けられることを地質の模式図を用いて解説しました。
鈴鹿花崗岩のひびから浸透し、御在所岳の麓に自然の力で湧き出た温泉は、
ラドンを豊富に含んでいることから血行促進効果が期待できるそうです。
一方で、深さ1200メートルにある砂や泥の堆積層から汲み上げる温泉は、
水温が42℃程度と入浴に適しています。
それぞれの良さを理解して温泉に入ることで、
湯の山温泉の魅力がより感じられると伝えていました。
四日市大学環境情報学部長で教授の廣住豊一さんは、
温泉を農業に活用した事例を紹介しました。
温泉の熱は、
豪雪地帯でマンゴーやドラゴンフルーツの栽培に利用されているそうです。
また、温泉に含まれる塩分によって果物の糖度を高める研究が進められていると話していました。
日本温泉科学会によると、学術的、科学的な面から温泉の魅力を発信していきたいということです。