長島藩5代目藩主、増山雪斎。
桑名市博物館で、藩主就任250年を記念した特別企画展が開かれています。
長島藩5代目藩主の増山雪斎は、藩を治めるかたわら、
詩や書画に才能を発揮した文人大名です。
桑名市博物館には、関連作品73点が展示されています。
注目は、昆虫やは虫類などの小動物を四季ごとに描いた代表作「虫豸帖」です。
4冊あるうち、夏と秋が展示されています。
庭の虫を細かく観察し、質感や立体感を緻密に描き分けています。
描いた日付や生き物の特徴も記されていて、
小さな命に向けた、雪斎の温かいまなざしやその人柄がうかがえます。
また、「孔雀図」は、中国絵画を勉強していた雪斎が
晩年に力を入れた作品です。
金泥で彩られた羽が華やかで、繊細な筆遣いからは、雪斎の芸術家としての一面が感じられます。
また、2万石という小さな藩の財政を支えるため大坂城の警備を務めた雪斎は、
そこで多くの文化人と交流を深め、後の文化活動に大きな影響を与えたといいます。
2階展示室には、
雪斎の後を継いだ息子の作品のほか、
俳人・芭蕉の来訪を記念して開いた雅会で詠んだ詩文なども見られます。
担当者によると、
「地元長島の歴史をつないできた増山家を知り、関心をもってもらえたら」ということです。
17日からは、場面替えがあり、「虫豸帖」の異なるページが見られます。
特別展は、11月29日 日曜日まで開かれています。