四日市市を中心に活動する「四日市諏訪太鼓保存会」。
演奏では太鼓の他に、「摺鉦」と呼ばれる金属に「バチ」を当てて高い音を鳴らします。
今年、南部丘陵公園で飼育されている鹿の角を譲り受けました。
四日市市にある南部丘陵公園の小動物園には、ヤクシカが飼育されています。
ヤクシカの角は、1年でおよそ20センチまで伸びます。
そこで、鹿同士の怪我を防止するとともに、
飼育員の安全を確保するために、毎年秋に「角切り」をしています。
切り落とした角は公園が大切に保管していますが、
この角を活用したいと申し出たのが、「四日市諏訪太鼓保存会」です。
角は、摺鉦を叩く「バチ」の先端に使われます。
打ち付けるごとにすり減り、使い続けると丸みを帯びて、音が響かなくなります。
保存会ではこれまで販売店でバチを購入してきましたが、
今回初めて、南部丘陵公園の鹿の角を使ってバチを手作りしました。
19日は、感謝の気持ちを込めて
公園南側の広場で太鼓演奏を披露しました。
保存会の会員によると、
「ヤクシカの角は固すぎず柔らかすぎないちょうどよい素材だそうで、
これまで使っていた二ホンジカの角よりも高くて鋭い音が特徴」だということです。
演奏を聞いた人は、
「鉦の音がよく響いていた。
迫力ある太鼓の演奏と軽快な鉦のリズムが素晴らしかった」と感動していました。
途中、子どもたちが太鼓演奏を体験する時間もあり、
親子で楽しみながら、諏訪太鼓に親しんでいました。