「榛原」は、東京に店舗があり、江戸時代から続く老舗の和紙専門店です。
高品質な和紙「雁皮紙」や、木版刷りなどの装飾を施した和紙製品を、
長年にわたり手がけてきました。
会場には、三代目 榛原直次郎の作品をはじめ、
近代日本を代表する絵師たちとともに制作された作品、あわせて254点が並びました。
さまざまな模様を木版で和紙に写し取った千代紙は、
伝統的な技法を今に伝える工芸品として高く評価されています。
上質な和紙だからこそ表現できる、鮮やかな色彩も大きな魅力です。
中でも、毎年制作されてきた「十二ヶ月絵短冊」のコレクションは、
版画を薄く幾重にも重ねることで、四季の移ろいを繊細に表現しています。
展示されているのは、美術品だけではありません。
用途を思わず想像してしまうような、ユニークなデザインのぽち袋。
贈り物に添えられる「のし」などの小間紙もあり、
和紙が人々の暮らしを身近なところで彩ってきたことがわかります。
また、現在の当主を務める七代目 榛原直次郎の作品では
伝統的な技法が今なお受け継がれていることを伝えています。
展覧会「HAIBARA 和紙がおりなす日本の美」は、5月31日 日曜日まで開催されています。