菰野町内4会場で開催されている「ART TOUR KOMONO 菰山展」は、
三重県北中部で活躍する作家の魅力を発信しようと今年初めて企画されました。
出展した作家は10人で、鎮驚庵にはそのうち3人の作品が展示されています。
四日市市の金属造形作家、銅谷祐子さんは馬をテーマにした7つの作品を出展しました。
天空を駆けるイメージで制作したという
「On the wind」は、生命の煌めきや輝きを表現しています。
銅谷さんの作品の一部は屋外に展示されており、
自然の中で馬が生き生きと動いている光景を感じることができます。
いなべ市の家具職人、近澤裕司さんが出展したのは木を手で削って製作したオーダー家具6点です。
「座繰り座面小椅子」は、木の質感をそのまま生かしていて座面を触ると木目を感じられます。
菰野町の画家、佐野洋平さんは、自宅から見える山を描いた作品8点を出展しました。
茶色の部分は、御在所岳・鎌ヶ岳を形成する花崗岩を砕いて粉にした絵の具を用いています。
展覧会の主催者でもある佐野さんは
「日常空間の中で作品を鑑賞することで
もの作りを少しでも身近に感じてもらえたらうれしい」と話していました。
「ART TOUR KOMONO 菰山展」は、11月16日 日曜日まで開催されています。