8日、いなべ市にある藤原文化センターをメイン会場に、
「令和7年 三重県・いなべ市・木曽岬町総合防災訓練」が行われました。
県内の自治体や消防、地元企業などおよそ110団体、1000人が参加し、
南海トラフ地震による複数災害を想定して、救出・救助訓練を行いました。
メイン会場では、
線状降水帯による大雨で土砂災害が多数発生した想定で
通行できなくなった道路や、土砂に巻き込まれた家屋で救助を実施しました。
まず、いなべ市と協定を結んでいる企業や団体が、道路を覆う土砂や倒木などを取り除き復旧。
ドローンで上空から現場の様子を確認し、隊員たちがモニターで被害状況を共有します。
その後、災害救助犬が要救助者を捜索し、瓦礫の中から安全に助け出す訓練や、
土砂の上に、木の板で足場を確保しながら、倒壊家屋の中へと進んで救助する訓練など、
大規模災害の様々な場面を想定して対応にあたりました。
また、展示会場では、被災地で貴重な電源を供給できる
移動式電源車の展示や、カレーの炊き出しなどがあり、
多くの人が訪れ、防災についての理解を深めていました。
一方、木曽岬町では、
津波による浸水被害で町内に取り残された要救助者の救助訓練が行われました。
ヘリコプターが上空から偵察し、木曽川グラウンドで救助を実施しました。
このほか、広域避難訓練では、
町内の自主防災隊がバスに乗って、いなべ市まで避難しました。
避難先となった「トヨタ車体いなべ工場」には、
木曽岬町と桑名市から合わせておよそ40人が避難し、
工場内にある福利厚生棟「イナテラス」を利用しました。
トヨタ車体の従業員が避難所の開設から運営まで行うという全国でも珍しい取り組みです。
従業員は、避難者を性別や体調などに分けて、仮設テントの中へと案内していました。
三重県の一見勝之知事は、
「訓練でできないことは、災害発生時にもできない。
想定されるあらゆる被害に対応する訓練になった」と話していました。