四日市市で9月12日に発生した記録的な大雨。
地下駐車場「くすの木パーキング」では、
地下1階と2階に駐車していた274台の車が浸水による被害を受けました。
きょう24日は駐車場の復旧などを検討する委員会が最終日を迎え、
計6回の会議を通して完成した報告書が発表されました。
施設の復旧と防災力の強化として
止水板の自動化や浸水センサーの配備など、防災システムを盛り込んだ地下駐車場が提案されました。
また、施設管理者や地域住民と協力した合同訓練や
災害が予測される場合には地下駐車場の利用を控えるよう呼びかけるなど、
平時から防災意識を高めることが大切だとしています。
委員長を務めた三重大学大学院 工学研究科教授の川口淳さんは、
「委員会を通して、管理体制の甘さや防災計画の見直しなど各組織の課題点が多く見つかった。
今回の災害を教訓としてくすの木パーキングだけでなく
全国の類似施設の安全性向上につなげていきたい」と述べました。
この他、国が駐車場の一部を所有し、
止水板の故障が今回の被害拡大の一因になったことから
被災者に対し、一定の金額を支払うことが発表されました。
1月に説明会を設け、具体的な金額などを提示するということです。