四日市市で9月12日に発生した記録的な大雨から今日で3カ月。
第5回となる復旧検討委員会では、
新たに判明した事実経過と、今後につながる防災力強化の方針が話し合われました。
まず、地下駐車場の浸水量を監視カメラの映像などを元に推計した結果が報告されました。
総量は4万6千㎥で、そのうちおよそ3割にあたる1万4千40㎥が、
建設中のバスタ四日市の工事用出入り口からでした。
また、今年10月、三重河川国道事務所が、
職員2人で止水板や土嚢を実際に設置し、所要時間を計る実験をしました。
その結果、全14か所の設置に、およそ2時間を要しました。
これを受け検討委員会では、
「当時の防災マニュアルでは止水板の設置が間に合わず浸水を防ぐことは不可能だった」と結論付けました。
このほか、防災力強化の方針として、
時間雨量50mmが計測された時点で駐車場を閉鎖する案や、
浸水リスクが高い地下2階の一部エリアに関して繁忙期以外の利用を制限する案が提示されました。
復旧検討委員会は12月24日が最終回で、完成した報告書が発表される予定です。