15日、木曽岬町と木曽岬町社会福祉協議会が主催の
戦没者追悼式が開かれました。
参列したのは、町の関係者や遺族など、およそ30人です。
社会福祉協議会の会長も務める三輪一雅木曽岬町長の式辞の後、
全員で黙祷を捧げました。
また、遺族の代表による追悼の言葉がありました。
平野勲さんの父は、平野さんが生後8か月の時に出征し、
1年後に戦死しています。
父がいなくて、理不尽な思いもたくさんしたそうですが、
多くの人の助けで生きてこられた
「御恩返しをしなさい」という母の言葉を、
今も胸に刻んでいるということです。
追悼式には、木曽岬中学校2年生で生徒会執行部の
伊藤大誠さん、黒宮将斗さん、小久保美空さん、
酒井大策さんも出席していました。
「私たちの身近な人を思いやる」など、
4人は、戦争について学び受け止めたことや考えたことを、
自分達の言葉で発表しました。
最後に、参列者一人一人が献花しました。
親戚が、21、2歳という若さで
フィリピンで命を落としたという人や、
戦地にいた父に自分が生まれたことが
伝わっていたのかどうかも分からないという遺児など、
それぞれの思いを胸に深々と頭を下げていました。