11日、石油連盟3号基地で行われた油防除訓練は、
石油の精製や元売り会社で組織する「石油連盟」が、毎年実施しているものです。
伊勢湾や三河湾、熊野灘周辺に拠点を置く石油取扱い事業者や
海上保安庁、消防など、官民合わせて15機関から25人が参加しました。
講師を務めたのは、基地の資機材の管理を委託されている海上災害防止センターの職員です。
参加者は、流出した油の種類ごとに正しい方法で防除を行うことが重要だと学んでいました。
その後、資機材を実際に取扱う訓練も行われ、
油が流れ着いた陸地での除去に有効な資機材を中心に説明がありました。
講師からは、「港や岩場など現場の状況に応じた使用が大切だ」と話がありました。
また、時間経過とともに乳化した油の特殊な防除資材についても解説があり、
参加者は実際に手に取り、操作して理解を深めていました。
訓練を主催する石油連盟 安全管理部 油濁対策室長の中田徹さんは、
「日本の海を守るために正しい知識を深め、石油業界全体で有事に備えたい」と話していました。