湯の山温泉に無人の雑貨店 珍しいものが手に入るかも…?

菰野町の観光名所「湯の山温泉」。
その温泉街にある涙橋へと続く坂道を登っていくと…
坂沿いに佇む黒い壁のお店が見えました。

黄色く目立つ看板には『ホテル雑貨 なみだざか』と書かれています。
「ホテル雑貨」というキーワードが気になりますよね。

中に入ってみると、机や棚、カウンターに色々な雑貨が置かれています。
同じデザインのお皿もあれば、一点物のような雑貨まで様々…。

このお店、店名に「ホテル雑貨」とあるように
旅館で使用していて不要になった備品等を安価で販売する珍しい雑貨店です。

10月22日にスタッフが訪れた際には、
綺麗なガラスの器や、チェンソーアートと書かれた木の置物、定量ディスペンサーなどが並んでいました。
価格も茶碗は一つ10円だったりと…掘り出し物の宝庫です。
どんなものが販売しているのか見るだけでも楽しめます。

そして何よりも驚いたのが…お店の中に店員がいないこと!
なんとこのお店、無人店舗なんです。
料金は入口に設置された箱に入れる仕組みです。
(おつりは出ないので注意!)

無人店舗だからこそ、周りを気にせず、ゆっくり商品を見られるというのもいいですね。

この珍しい雑貨店、涙坂を下りたところにある『鹿の湯ホテル』が運用しています。
10年以上空き家だったところを改装し、2025年4月30日にオープンしたそうです。

立案者である鹿の湯ホテル 総括の野口 員敬(のぐち かずとし)さんにお話を聞きました。
「観光客や宿泊客が、観光・散策するところが無く
 お客様にもっと湯の山温泉を楽しんでもらいたく企画しました。
 記念館の改装や湯の山に喫茶店ができたことでこの勢いで何かしないといけないなと思っていたところ
 空き家を使っていいとなったことがきっかけです。
 ホテルで不要になったものもまだまだ使えるものがほとんどです。
 捨てるのだったら、これを必要とする人に使ってもらえればいいんじゃないかなと。
 他ではあまり類を見ないホテルの不要品を売る雑貨店として販売してみようと考えました。」

お店の中に置いてあった、訪れた人が自由にコメントを残せるノート。
購入したものを報告する人や、楽しく見させてもらいましたという感想、また来ますといったコメントも。

ノートの書き込みについては、野口さんも
毎回何が書かれているのか見るのが楽しみになっているそうです。

斬新なアイデアで、訪れる人を楽しませる雑貨店!
お店に並ぶ商品も変わっていくので 2度、3度と足を運びたくなります。

雑貨店の中には、腰を落として休むスペースもあるので
散策に疲れたらゆっくりしてくださいということでした。

雑貨店を目当てに湯の山温泉を訪れてみてはいかがでしょうか。

ホテル雑貨 なみだざか

住所 / 菰野町 湯の山温泉 涙坂沿い

電話 / 059-392-3141 (鹿の湯ホテル)

営業 / 午前10時~午後6時

定休日 / 火曜日(祝日の場合は営業)