8日に行われた海上防災訓練は、
四日市市市民総ぐるみ総合防災訓練の一環として毎年行われているものです。
四日市海上保安部やコンビナート企業など54機関で組織する
四日市港湾災害対策協議会が主催しています。
官民一体となった迅速な対応を訓練し、海上防災体制の強化を目的としています。
訓練には、船艇11隻と11の機関からおよそ100人が参加しました。
南海トラフ地震が発生し、押し寄せた津波によって、
コンビナートから大量の油が流出したという想定のもと、
オイルフェンスによる拡散防止や吸着マットなどによる油回収といった
防除訓練が行われました。
油の流出では初動対応が重要で、
遅れると広範囲におよび回収が困難になるため、
訓練では連携を取りながら素早い対応を心がけていました。
また、余震の影響で桟橋荷役設備が損傷し、
有害液体物質「キシレン」が海上に流出したという想定でも訓練が行われました。
海上と陸上の両方で高濃度のガスを検知した後、これ以上のガスの発生を防ぐため、
海上にゲル化剤を散布するなどの対応にあたっていました。
四日市港湾災害対策協議会では、顔の見える関係性を維持し、
有事の際は素早い情報共有や連携ができるよう日頃から取り組んでいきたいということです。