富田小学校では、
鳥出神社の鯨船行事を継承する4つの保存会からなる
富田鯨船保存会連合会の会員を講師に招き、
20年以上前から毎年、4年生に学習の時間を設けています。
学習した内容は、授業参観で保護者にむけて発表していて、
この日は4年生132人が発表にむけ、
演技、PR、プレゼンテーション、アートの
4グループに分かれ、準備を進めました。
体育館で行われた演技グループの練習では、
太鼓のばちの持ち方や良い音を響かせるコツなどのほか、
唄に合わせた踊りの一連の流れなどを教わっていました。
プレゼンテーショングループは、
鯨船行事の歴史を劇として発表するうえで、
どうすれば魅力が伝えられるかを考え、
また、アートグループでは、
自分たちで考えたデザインをもとに、
ペットボトルのふたを利用した
キャップアートの製作を進めていました。
そして、PRグループでは、
多くの人に魅力を伝えるパンフレットを作るために、
どのような内容を盛り込めばよいか
話し合っていました。
富田小学校では、
児童たちに地元の伝統を知ってもらうことで、
担い手不足の解消に繋がればとしています。
児童の一人は、「歴史ある鯨船行事を多くの人に伝えられるよう、
頑張って作り上げたい」と話していました。