【ケーブルNews】いなべ市郷土資料館 「発見、いなべの歴史」展

いなべ市郷土資料館で企画展が開催中です。
東海環状自動車道の建設工事に伴う発掘調査から昔の人々の生活が浮かび上がりました。

意図的に釉薬が施された緑釉陶器。
魚を捕る時の網の錘や木の実をつぶす為の石などがまとめて埋められた穴。
遺物・遺構から推測したり仮説を立てたりして
かつてのいなべと、人々の暮らしに思いを馳せる楽しみ方もあります。

これは、3月に、
東海環状自動車道のいなべインター・大安インターチェンジ間が、開通したことを記念したものです。
いなべ市郷土資料館館長の清水弘之さんによると、
道路の下にどんな歴史が埋まっているのか、意識してもらえるよう、展示方法を工夫したそうです。

北勢町東村の権現坂遺跡からは、奈良時代の須恵器が見つかっています。
中央に確認できる「桒名国依」という判子は人の名前だと考えられていて、
須恵器に個人の名前を入れるのは珍しいそうです。

大安町片樋の宮山遺跡からは、弥生時代の磨製石斧が出土しています。
近くを流れる青川で採取できるハイアロクラスタイトという石を磨いた斧です。
その多くは未完成で、当時の石斧の生産や流通事情を伝える重要な資料です。

この他、三重県埋蔵文化財センターで保存されていて
二十数年ぶりの里帰りとなったものもあります。
「発見、いなべの歴史」展は、28日 日曜日まで開かれています。

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