7日、鈴鹿医療科学大学 白子キャンパスで
「夏休み こども薬剤師体験」が開催されました。
午前の部には、鈴鹿市内の小学生を中心に親子12組が参加し、
大学関係者のほか、薬学科の5年生8人が
子どもたちをサポートしました。
子どもたちは、薬剤師の仕事内容や処方箋について学んだ後、
実際に粉薬と水薬を調剤し、患者に提供するまでを体験しました。
粉薬には二種類の乳糖を薬に見立て、乳鉢で混ぜてから
分包機で均一に分ける作業を行いました。
また水薬の調剤では、精油とエタノールを使って
アロマスプレーを作りました。
参加した人は、「分量を合わせるのは難しかったが、
薬が出来た時の達成感は大きかった」と話していました。
2023年に厚生労働省が公表した
三重県の薬剤師偏在指標は、0.82で全国で6番目の低さです。
鈴鹿医療科学大学では、こうした薬剤師不足の現状をうけ、
県内の薬剤師を育成するという使命感を持って
体験会を開催しているということです。
鈴鹿医療科学大学薬学部薬学科教授の定金豊さんは、
「薬剤師のきめ細やかな仕事を実感することで
薬剤師に興味を持ち、将来の進路の選択肢にしていただければ」と
話していました。