10日に開かれた夏季人権講演会は、
災害や防災への意識を高めようと、
桜地区人権・同和教育推進協議会が企画したものです。
講師を務めたのは、
いわき語り部の会副会長、石川弘子さんです。
2011年3月11日、
福島県いわき市の自宅で東日本大震災の被害にあった石川さんは
震災直後の街の様子をカメラで撮影し記録を残しました。
7.5mほどの津波がいわき市を何度も襲い
多くの家が流されたそうで、
自分は大丈夫と思って避難しなかった人や、
一度家に戻った人などが犠牲になったということです。
また石川さんによると、
震災から14年が経った今でも
災害復興住宅や他の地域に避難して暮らす人も多く、
およそ25,000人が自宅に帰れていないのが
現状だということです。
石川さんは、「災害はいつどこで起こるか分からない。
過去の震災を自分事として考え、地域の訓練に参加するなど
日頃からの備えを大切にしてください」と
呼びかけていました。