からくり山車の一つ、甕破りは、
中国 宗の時代の政治家、
司馬温公が高価な甕に落ちた子どもを
甕を割って救い出したという、
命の尊さを説いた逸話を再現したものです。
13日、甕破り山車保存会の会員が
山車の掃除とからくり人形の操り練習をしました。
今年は、傷が目立っていた
子どもの人形の顔を塗り直したほか、
衣装を新調しました。
四日市市出身の三味線奏者、
松永義仙さんが作曲した音曲に合わせて
子どもの人形が甕の周りを動き回る
「はなれからくり」は、
甕破りの見所となっています。
今年そのはなれからくりの担当に加わったのが、
大学生の中濵隼弥さんです。
小学生の頃から山車に関わり、
簡単なからくりは担当したことがあるものの
見せ場を担うのは今年が初めてです。
先輩会員に教えてもらいながら
人形の動かし方を何度も確認していました。
また多くの人に間近で楽しんでもらいたいと
日中に商店街などで演技を披露するのも
特徴の一つとなっています。