【ケーブルNews】澤井さんの足跡をたどる講演会

四日市公害に苦しむ人たちの様子などを記録し
語り部として活動した澤井余志郎さんが亡くなって
今年で10年を迎えます。

20日、そらんぽ四日市で澤井さんの足跡をたどる
講演会が開かれました。
「四日市公害を忘れないために 市民の集い2025」は、
澤井余志郎さんの足跡を語り継ごうと、
四日市再生「公害市民塾」が企画したもので、
市内外からおよそ70人が参加しました。

講演を行ったのは、長年に渡って澤井さんと親交があった、
北海道大学大学院教授の辻智子さんです。

四日市公害の歴史を記録したことで知られる澤井さんですが、
以前は、東亜紡織泊工場に勤務し、
労働組合の文化部長を務めていました。

在籍中、文化活動として
同じ紡績工場で働く女性従業員と共に
彼女たちの仕事や経済的な悩みなど、
日々の生活の様子を記録する「生活記録運動」に
取り組みました。

運動では参加する人同士で、記録した内容を話し合ったりして、
生き方について考え、仲間づくりをしていたといことです。

辻さんは、澤井さんが記録した当時の文章を交えながら
「相手と対話し事実を大切にする澤井さんの姿勢が、
のちの公害記録や支援活動の土台となった」
と話していました。