桑名市博物館で開催中の「松平定信と江戸文化」は、
江戸時代の政治家として知られる定信の文化人としての一面に迫る企画展です。
かつて定信の息子が藩主を務めた桑名市には、松平家の資料が数多く残されています。
展示では、定信が自ら手掛けた和歌や絵画などを含む70種類以上の資料を見ることができます。
定信は「寛政の改革」を行い、贅沢を厳しく取り締まったことで有名ですが、
絵を描いたり和歌を書き付けたカルタを作ったりと、文化を大切にしていた様子がうかがえます。
中でも、楽器や文房具などの古い道具についてまとめさせた「集古十種」は、
定信の骨董品好きが伝わる展示物のひとつです。
様々な道具が十種類に分類され、
絵とともに記録された書物は、歴史的にも重要な資料とされています。
桑名市博物館によると、
「展示を通して定信の新たな一面を知るとともに江戸文化に触れてほしい」ということです。
「松平定信と江戸文化」は、7月6日 日曜日まで開催されています。