藤原岳自然科学館が主催する「ホタルとモリアオガエルを見る会」は、
ホタルが飛び交い始めるこの時期に毎年開かれています。
今年は、いなべ市をはじめ遠くは愛知県からおよそ40人の親子が参加しました。
はじめに、室内で元藤原岳自然科学館の職員、佐藤俊介さんが、
ゲンジボタルなどのホタルの生態について解説しました。
幼虫は水辺に生息し、巻貝の仲間であるカワニナを食べて成長します。
大きく育った幼虫は雨の日に陸に上がり、土に潜ってサナギになり、羽化します。
参加者は佐藤さんの話を興味深く聞いていました。
その後外へ移動し実際にホタルを観察しました。
佐藤さんによると、今年はホタルの飛び始めが例年と比べ一週間ほど遅く、
27日ごろから飛び始めたということです。
参加者は、優しい光を放ちながら水辺を飛び交うホタルが見られたことを喜んでいました。
また施設内の池では、産卵の時期を迎えているモリアオガエルを観察しました。
日本の固有種であるモリアオガエルは主に水辺がある森に生息しています。
交尾するため木の枝でメスを待つオスの姿や、白い泡の中にたくさんの卵が入った「卵塊」がたくさん見られ、
参加者は目を輝かせながらその様子を眺めていました。