福王神社の「天狗坂上がり」は、神社の賑わいや地域の活性化を目指し、
菰野町田口の地域住民を中心とした実行委員会が行っている奉納行事です。
10回目の今年は、愛知県や奈良県などから、48人が参加しました。
天狗伝説が残る福王神社。リポ―タ―の山本さんも安全を祈願し、レースに臨みます。
「天狗坂上がり」は、平均斜度18%、最大斜度は26%という福王神社の参道で行われます。
ゴールまでのおよそ400メートルを自転車でいかに早く駆け上がれるかを競います。
いよいよ、山本さんの番がきました。
スタート直前、祈祷を受けた「天狗の力水」を飲んで力をためます。
初挑戦ということもあり、坂をのぼり切ることが、目標です。
完走するためには、先頭からどれだけ離れても
自分のペースを乱さないことが大切とアドバイスをもらっていましたが、
次第に疲れの色が・・・
どんどん表情が険しくなり、とうとう片足をついてしまいました。
それでも、がんばれ!という温かい声援を力に、最後まであきらめません。必死に前へと進みます。
奮闘すること8分20秒。なんとかゴールしました。
天狗坂上がりは、身を清める奉納行事です。
両足をついたり、コースを外れたりしなければ失格にはなりません。
去年よりも早く駆け上がりたいと対策をしてきた人、町おこしの助けになればという人、
60歳の還暦記念にと参加した人など、様々な人がいました。
天狗坂上がりでは、その年、一番速いタイムを出した人に「福王」の称号を贈っています。
福王を経験している2人が直接、対決しました。
第10代「福王」の称号を手にしたのは、1分28秒84で、レコードタイムを更新した朝倉健介さんでした。
2位は、木戸秀行さん、3位は、中学生の中村海斗さんでした。